|
10月10日(2007年)、北カリフォルニアの連邦地方裁判所において、8月の移民に関する法令の改正について(“No-Match
Rule”)、暫定的差止命令が出されました。(今までの経過については、以前の記事をご参照ください。)
この命令により、裁判所が訴訟後に最終的な法令を作成するまで、政府はこの”No-Match
Rule”を施行し、それに基づく手続きを実施することが出来ません。つまり、国土安全保障省(Dept of Homeland
Security)は、上記の法令を施行することが出来ず、従って、これに基づく社会保障庁(Social Security
Administration)からの“No Match Letter”も送付することが出来ません。
裁判官は、政府の提案は、No-Match Letter
の送付により、8百万人以上の被雇用者に影響を及ぼし、適法に雇用されている被雇用者が解雇されてしまう結果となる場合も予想され、また、回復することの出来ない損害を及ぼしかねないと述べています。
訴訟を提起した関係者や団体は、“No-Match
Rule”は、法律や非雇用者の権利を侵害し、雇用者に負担をかけ、移民をしようとしている者を差別していると主張していましたが、今回の決定は、今後の裁判所の決定を待つまでの不確定なものだとみています。
その他に、今回の訴訟に関し関係者は、「政府は、市民や適法に働いているものを罰するのではなく、労働者の賃金や安全な環境に関して行動すべきだ」、「国土安全保障省は、No-Match
Letterを不法な移民を取り締まるために利用しようとしているが、取締りから逃れるために、W−2等の書類を作らない雇用者が増え、被雇用者の権利をかえって悪くしてしまう結果となってしまう可能性がある」といったコメントを出しています。
確定した結果が出ていないだけに、今後ともこの流動的な状況を見守る必要があると思われます。
(10月28日更新)
【Businessサポートセンター】No Match
Letterに関する特集記事はこちら |