本日(5月15日)ブッシュ大統領は、テレビ中継にて、国民に対して移民法改正についてのスピーチを行いました。
内容的にはこれまでの案とほぼ同じですが、一時的に6000人の州兵に国境警備官の援護をさせる案や、州や市の警察にも不法移民の取締をさせるための予算やトレーニングを提供する案などが新しく発表されました。しかし、これは単に不法移民に対して不満を募らせている保守派の政治家や国民に対する「リップサービス」とも批判されています。
確かに、不法移民に恩赦を与えたという印象が国民に広がると、11月に行われる中間選挙で、ブッシュの共和党が議会でマジョリティーを失う可能性もあります(しかし、民主党に具体的な対案があるわけでもありません)。特に、支持率が極端に落ち込んでいるブッシュ政権にとっては、この時期にマジョリティーを失うことは、イラクも含む今後のブッシュ政策にも影響しかねません。そのため、州兵を用いてまで国境警備にあたるという強いメッセージを出すことによって、反対派にも納得してもらいたいと思っているのではないでしょうか。その反面、国境に軍隊を用いて戦争体制にするようなことはしないと断言しており、国際問題に発展しないように気を使っています。
今回のスピーチでの具体的な内容として、国境警備や国内での取締については、州兵の起用、市や郡の警察の参加、また、連邦からの特別予算やトレーニング、強制送還手続の簡素化、保釈制度の中止、留置場の拡大、雇用主への罰則強化などがあげられました。もちろん、その一方で、ゲストワーカープログラム、不法滞在者の合法化などもベネフィットも、スピーチに含まれています。
http://www.whitehouse.gov/news/releases/2006/05/20060515-8.html
(5月15日更新) |